病院紹介

取り組みのきっかけ

急性期病院から移られる患者様には気管チューブや胃瘻（いろう）、経管チューブ、留置カテーテルを装着している方も多く、何とか口から食事を摂取していただきたいという想いです。どうしても長期療養になられる患者様が多いことから、せめて食事を楽しみにしていただきたいという想いもありました。
加えて、患者様の尊厳を重んじ、自立した生活を送っていただくために食事と排泄に注目しました。
排泄の自立は患者様の尊厳を守り、身体的機能の維持向上をはかるための明確な目標です。リハビリの目標でもあります。

「面倒見のいい」内容

当院では、寝たきりにならないよう、褥瘡（じょくそう）ができないように、食事の提供に力を入れています。
食事介助が必要な方も、セッティングやポジショニングを工夫し、少しでもご自分で食べることができるようサポートしています。
また、訪問歯科医とも連携し、食後の口腔ケア・入れ歯洗浄の徹底、噛むための義歯の作成と調整も行っています。
少しでもお食事を楽しんでいただけるよう、毎月1回行事食を提供し、患者様の咀嚼嚥下状態に応じて食事形態でも特別感を出せるように工夫しています。病院調理師の力も大きいです。

排泄では起立・歩行能力の促進と維持を重視しています。
リハビリと病棟とが連携して日々の排泄パターンの把握、事前の声掛け、誘導を行うことで患者様のタイミングでトイレにて排泄が行えるよう工夫しています。ご自宅や施設に移られるときにも困らないよう、家屋構造、施設の特色、段差や手すりの有無などを把握して支援しています。

ご安心のポイント

食事が口から食べられるようになり、立位が安定されてトイレでの排泄が可能になると退院、となりますが、行先としての施設が充実しているので、安心して暮らし続けられます。

また同一敷地内に病院と施設があることで安全、安心が担保されます。4種類のタイプの施設があるため、患者様の状況に合わせて選択できます。
入院・退院・入所に関しては、病院の地域連携室とケアプランセンター、各施設のケースワーカーが協力して、親身に相談に応じます。
また、長期入院が必要な患者様は、療養病棟でも医療と介護の継続が可能です。ご家族がいらっしゃらない患者様のフォローも、できる限りいたします。

医療の安全に関するご相談について

安心して医療を受けていただくために、医療の安全に関するご相談やご質問がありましたら、医療相談窓口へお知らせください。
専門の担当者が対応いたします。
いただいたご相談やご意見には迅速に対応し、医療の安全向上に役立てます。
ご相談内容は厳守し、相談された方に不利益が生じないよう、十分に配慮いたしますので、安心してご利用ください。